季節労働(者)及び失業対策問題の論考
私は長く「90日会運動」に関わってきた。たたかいの歴史を記録しておくことは自らの責務と考えてきたが、膨大な資料を前に時だけが過ぎてきていた。古希を機に執筆を決意した。思いは、以下の整理を行うことである。
❶前史的な意味合いで、「出稼ぎ農民」や「季節労働者」に対する政府の施策と失業給付の抑制を見ている。
❷「積寒制度」から30年、「講習制度」が廃止となる2006年までを大きく3区分し、「90日会」運動の特質を描いている。
❸各制度が「どんな制度だったのか」をとらえなおしている。「失業対策年鑑」等で制度の変遷とトータル的な活用実績をまとめている。
❹大衆運動の流れを振り返っている。国の制度展開と「90日会」の攻防を「略年表」的にまとめ、地域ぐるみの対政府闘争と労組の組織政策を総括している
❺最後に、季節労働問題の本質、季節労働者像など描ききれなかった点を講演
テープの起こしと拙文で補っている。
地元で働く仕事と90日支給の復活 季節労働者のたたかいの30年
本州の人たちを念頭に北海道の季節労働者問題を報告している
季節労働者がSOS (1985.1)
冬の北海道 「仕事よこせ」の熱いたたかい(1998.12)
地域から「仕事よこせ」の大運動を(2000.8)
公的雇用創出を求める失業者ネット(2003.4)
「季節労働者白書」(第3集、建設政策研究所北海道センター)における執筆担当部分の再掲である。
季節労働者の21世紀の課題
季節労働者の歴史的形成と今日の課題
補論-通年雇用安定給付金制度の見直しと道の新たな対策
建交労建設部会における季節労働者対策の政策議論の記録
失業対策事業と雇用創出をめぐる学習資料・論考