労働基準法の「ザックリ解釈」とcheck事項である。
2019年4月から「働き方改革」の名で労働時間規制を中心に大きな改定が行われている。時間外労働は、初めて法規制されたが、「限度規制」と「臨時規制」の二つが併存する〝おかしな姿〟である。
現行労基法は、「週40時間」「1日8時間」の法定時間のもとで「変形労働」「裁量労働」「みなし労働」「適用除外」など原則が意味を失うほど逸脱のオンパレードである。
「あぁ、そうなんだ」は憲法に委任されて制定された労基法を再読解し、認識をあたらにす意味である。
労働組合の活性化に寄与できれば幸いである。
2020.October
労働基準法は労使関係-雇う・雇われる関係-を‶対等〟と規定している。同時に労使の「力関係」の現実のもとで労働者を保護するための法律である。
「会社」のやることは本質的に共通性がある。世界中同じ。労働者を競争させ、団結することを難しくしている。
労働基準法を生かし、労働条件を維持し、改善するのは労働組合である。
大衆闘争、政治闘争、時には裁判闘争が重要となる。
「通達」を学習し、その行間を読む力量が求められてくる。
都合よく解釈しない。行間を読むとは、なぜそう書いてあるのかを、その①背景、②狙い、③要求等から通達を読み込んでいくである。
要求にまとめる!
この分野のことは良く学習したという「得意分野」をつくろう。そこから全体が良く見えてくる。
ワイワイ、ガヤガヤが一番理解が深まる学習法である。
各条文を読む場合、労働基準法の特性を知っていると、その理解がより深く論理的なものとなる。「あぁ、そうなんだ」が大事である。
相手が「何にもとづきモノを言っているのか」‥あぁ、あのことだな。
「彼を知り、己を知れば百戦危からず」である。
戦前の労働者保護法の特徴です。日本の資本主義がいかに苛酷に搾取してきたのかを知っておきたい。
逆に、新憲法にもとづく労働基準法が実現しょうとした戦後日本の姿をとらえなおそう。
いま、日本はどこに立っているのかです。
労働基準法 第1章 総則
労働基準法の関係通達(休憩、休日、就業規則、労働時間の適用除外、年次有給休暇、生理休暇、代休と休日振替、退職)